Introductory text
このプロトタイプCの設計は1953年、アンドレ・ルフェーブルの監督下ではじまりました。 プログラムは、きちんとした原則に基づき、航空学にインスパイアされたものでした。 フロントに重心を配置することによる軽さとコンパクトさ。 ティアドロップという形状とリアトラック幅を絞ったことにより実現した燃費の良さと流線型の最適化。
最も成功した試作車が1956年に発表されます。独自のスタイルとカーブをもつC10です。 その性能は以下の通りです。 2CV AZの小型425 ccエンジンのおかげで、抵抗係数0.258にもかかわらず前代未聞の重さ382 kg、 最高時速110 kmを実現しました。
その歴史はここでは終わりません。 この小型車は、当時開発中だった未来車アミ6ほどは確かな可能性をもたないと考えられなかったけれど、そのスタイルは、シトロエン初のミニバンの予兆であったといえるでしょう… まるでクサラ・ピカソのティアドロップ型を予見していたかのようです。